バフィー吉川の「For More Movie Please!」
第9回目は『シン・仮面ライダー』をget ready for movie!
『シン・ゴジラ』(2016)、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21)、『シン・ウルトラマン』(22)に続く「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」の最終作となるといわれている『シン・仮面ライダー』がついに公開され、話題を呼んでいる。
監督の庵野秀明といえば、クリエイターである以前に、アニメ・特撮オタク。『シン・ウルトラマン』ではディープな特撮オタクにしかわからないネタが敷き詰められており、“素人”は置き去りでも構わないというようなスタンスが逆にブランドして確立した作品といえるだろう。
全体的な構成もダイジェストのようであるのは、70~80年代の「東映まんがまつり」や「東宝チャンピオンまつり」といった、多数のアニメや特撮を同時上映するものの中で、テレビ版を編集したものも新作に紛れて上映されていたこともあって、そういった上映スタイル、つまりテレビシリーズが実際にあって、その編集版であるかのように演出されているのだから、これもひとつのネタとして理解することで楽しむことができる。
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