その後も、2012年には故中川昭一元財務大臣の地盤を郁子夫人が引き継ぎ、2017年には政治資金規正法で有罪判決を受けて公民権停止中だった石川知裕元衆議院議員の香織夫人が立候補、当選しています。お二人とも同じ北海道11区(十勝)なのがすごいですよね。

 あと、亡くなられた安倍晋三元総理の昭恵夫人も出馬を熱望されていましたが、固辞されたようです。

「代わり」が悪いとはいいませんが、この国をよくしようと考える女性がもっと増えて、政治家や実業家を目指してほしいです。そのためには結婚や出産、育児でのキャリア維持のための制度も必要ですし、何よりも教育ですよね。

 誰も「女性だけど」「女性なのに」「女性のくせに」という言葉を使わない、真の平等な社会を目指すために、学校や家庭でもっと考える機会がほしいです。1972年に「勤労婦人福祉法」ができて、86年に男女雇用機会均等法(「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律」)と改称されてから半世紀余り。永田町ではまだまだ「女性」は居場所がないです。思えばトイレも「男女別」になったのは最近なんですが、その話はまた。