もちろん昔に比べて芸人の数も増えており、その分解散する数も増えているということなのだろうが、こんなに多くの芸人が解散し、再結成し、また解散し、そして違うコンビとユニットを組み、また解散するというループを繰り返しているのを見ると、「コンビ」イコール「運命共同体」という図式は成り立たなくなってきたのかもしれない。

 僕が芸人をしていた10年以上前は、今ほど簡単に解散を口にすることが出来ず、よっぽどの事情でない限り、どうやって問題を解決し解散しないようにするかということを優先的に考え、解散しないようにするのが当たり前だった。そのせいか、僕ら世代の芸人は今も何らかの形で芸人を続けていたり、ある程度ネットニュースになったりする。このネットニュースになるというのが、辞める芸人にとって自分が頑張ってきた証のような気がして、少し嬉しい出来事なのだ。

 もちろん若手の芸人ではなく、長年連れ添ったメジャーな芸人がいろいろな事情で解散するパターンもある。ここ数年で最もメジャーな芸人の解散と言えば「雨上がり決死隊」さんではないだろうか。宮迫さんが所属していた吉本興業との契約が解消され、蛍原さんひとりで番組を継続し、その間に宮迫さんがYoutubeチャンネルを開設。宮迫さんの行動が蛍原さんが思い描いていた雨上がり決死隊の再起計画とズレが生じてしまい、結果的に解散する運びとなった。

 そんな宮迫さんが、自身の公式Youtubeチャンネルで配信している「宮迫博之のサコるニュース」という番組内で雨上がり決死隊について触れる瞬間があったのだ。