が、今回触れたいのは別の意味で話題になった作品のこと。長編ドキュメンタリー賞を受賞したHBO Max、CNNフィルムズ制作の『ナワリヌイ』だ(現在U-NEXTで配信中)。
この映画はロシアの反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイを主役に、彼が被害を被った毒殺未遂事件を中心として語られる。彼は協力者とともに自分を殺そうとした犯人とその手口を突き止めようとする、本当の命がけの戦いを追った作品だ。
アレクセイ・ナワリヌイはプーチン政権を痛烈に批判し、現在ロシアの反体制派から(体制派からも)注目を集める人物だ。彼の呼びかけによるデモには数千人が集まる動員力を持つ。当然ながらロシア政府は彼を危険視して何度も不当逮捕を繰り返すが、まったくめげない。
ロシアでプーチン政権を批判することは命の危険に晒されるということだ。日本で大臣の行政文書問題を追求するのとはわけが違う。政府によって暗殺されたとされるジャーナリスト、役人はかなりの数に上る。
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