「ビッグマック」をめぐっては、米国の金融業者、CashNetUSAが3月14日に明らかにした州ごとの平均価格の調査結果も注目されている。それによると最も高いのはハワイ州で5.31ドル(約706円)、次いでニューヨーク州5.23ドル(約696円)、ニュージャージー州5.19ドル(約690円)、カリフォルニア州5.11ドル(約680円)、メリーランド州5.03ドル(約669円)などとなっている。

 これに対し、最も安いのはミシシッピ州で3.91ドル(約520円)。ハワイ州との価格差は1.4ドル(約186円)にもなる。

 ミシシッピ州以外で3ドル台にとどまっているのは、アーカンソー州3.95ドル(約525円)、アラバマ州、3.99ドル(約531円)、ミズーリ州3.99ドル(約531円)、サウスダコタ州3.99ドル(約531円)。南部や中部の一部は比較的、価格が抑えられているようだ。

 こちらの調査は昨年11月に収集したデータをもとにはじき出したというが、こうしたデータが話題になるのは、「ビッグマック」が他のファストフードの商品以上に米国人の生活に浸透しているからだ。牛肉やパンなどの原材料や輸送費、人件費、地域性などをくみしてはじき出された「ビッグマック」の価格は、その時々の経済状況を映し出す。