世界を覆うインフレは第2波を迎えていると言われ、長期化の様相を呈してきた。米国では銀行が破綻して金融危機の足音が聞こえ始めたにもかかわらず、米連邦準備制度理事会(FRB)は3月22日、0.25%のさらなる利上げを決めた。金融の安定という「超重要課題」よりもインフレ対策を優先させなければならないほど、インフレが市民生活にこびりついているということだ。

 身構える米国市民は、より安いものを目指してひた走るが、ハンバーガーチェーンのマクドナルドの看板商品である「ビッグマック」の店舗ごとの価格がわかる電子地図なるものが登場し、ファストフード好きには欠かせないツールになっているという。

 マクドナルドは米国に約1万3000の店舗がある。商品価格はフランチャイズオーナーによって店舗ごとに決まることになっており、近くの店舗でも「ビッグマック」の価格に違いが出てくることは、かなりの確率である。