──コロナで、芸能界でもメンタルヘルスの問題が取り沙汰されました。いしださんが双極性障害について発信することで、勇気づけられた人もいるのでは。

いしだ:自分がなかなか助けてもらえなかったぶん、僕の発信でラクになる人がいたらいいなとは思いますね。精神疾患は完治するというものでもないですけど、少しでも気が紛れたらうれしいなと思います。たまに悩み相談をしてくれる人もいますけど、僕もまだまだ成長中なので、なかなかうまくはいかなくて。でも、話してくれる限りは聞かせてもらっています。

──俳優活動と並行して行っているDJ活動はどうですか?

いしだ:今でも月に1~2回くらいやらせてもらってますね。ギャラはピンキリで50万円もあれば、10万円くらいのものも多いので、DJだけでやっていこうとすると難しいです。そもそもコロナ禍では、DJ仕事もないし、石川で進めていた舞台公演の企画も全て飛んじゃって、ほんとに大変でした。今はありがたいことに舞台と映画でスケジュールも埋まっていますね。自分で映画を撮りたくて勉強もしています。

──昨年はトルコでの薄毛治療でも話題になっていました。そもそも、中年になって見た目が変化することに戸惑いはありましたか?

いしだ:いや、特にそういうのはなかったんです。ネットで「いしだ壱成がハゲてる」とか書かれても、自分ではとっくに気づいて変化を受け入れてたので、なんとも思わなかったですね。ただ「トルコで治療してみないか」って誘われたので、やってみたらまぁいい感じだなっていうだけで(笑)。女性からのモテも、実感としては変わらないかもしれないです。