16.旧伊藤伝右衛門邸
「筑豊の炭鉱王」と呼ばれた伊藤伝右衛門とその再婚相手であった歌人・柳原白蓮が、約10年にわたる波乱の結婚生活を過ごした邸宅です。
延床面積約1,020㎡の邸内には、アールヌーヴォー調のマントルピースやイギリス製のステンドグラスのある応接間などがあり、その造りはまさに豪華絢爛!特に白蓮の居室(2階)は、広大な回遊式庭園が一望でき、銀箔で作られた押入れなど意匠をこらした内装を見学できます。
17.友泉亭公園
筑前黒田家の六代藩主継高公が、江戸時代の中期に別荘として作ったもの。福岡市が池泉回遊式日本庭園として整備し、昭和56年(1981年)に開園したのが「友泉亭公園」です。約3,000坪の園内には、池を取り囲むように草木が植えられており、額縁庭園を楽しめる大広間からはゆったりと池泉回遊式日本庭園を楽しむことができます。
紅葉の穴場スポットでもあり、見頃は例年11月中旬〜12月中旬にかけて。園内では抹茶セット(一服500円、干菓子つき)もいただけるので、雨に濡れる庭を眺めながら2人で静かなひとときを過ごしてみては。
18.北九州市立美術館(本館)
美術の森公園内にある美術館。建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した磯崎新氏が設計した美術館は、2本の直方体の筒が迫り出した双眼鏡のような外観が特徴的です。
国内外を問わずさまざまな作品を展示する美術館には、窓から市街を一望する「カフェ・ミュゼ」があり人気。芸術鑑賞と合わせてぜひランチやカフェタイムも楽しんでくださいね。美術館は映画『デスノート』や『図書館戦争』のロケ地にもなりました。
19.珈琲専門店 風見鶏
太宰府駅から徒歩1分、参道沿いにどっしりと重厚感ある建物があります。喫茶店「風見鶏」です。江戸後期に建てられた旅籠がリノベーションされ、140年の時を越えて今なお活躍しています。まるで大正時代にタイムスリップしたような趣ある佇まいです。
店内は懐古趣味に満ちた、落ち着いた雰囲気です。陽の光に輝くステンドグラス、磨き上げられた飴色の調度品たち。賑やかな太宰府の参道とは思えぬ静けさです。
1杯ずつ丁寧に淹れられたコーヒー、大正ロマン漂うアンティークな内装、140年の歴史を感じる外観。「風見鶏」のどれもが、私たちを非日常に連れて行ってくれます。