◆妻を流産させたモラハラ夫に“もうひとりの人格”が

夫のDVに悩んだ妻が、夫を社会的に抹殺しようとする復讐ドラマとして始まったこの作品だが、途中から夫が父親から激しい虐待を受けていたことによって解離性同一性障害(多重人格)となったことがわかる。妻に、夫を社会的に抹殺させようと手助けしていたのは、夫のなかのもうひとりの人格だったのだ。

最終話のタイトルは、「終わりと始まり」である。大輔(野村周平)が自殺を図ったと連絡があり、妻の茜(馬場ふみか)が病院に駆けつけた。大輔のPCの画面には「茜さん、もう奥田大輔のことは忘れてください。あの男は子どもを流産させたのです」という文章が残されていた。