◆夫婦の行方をはっきり示さない終わり方

退院した大輔が自宅に寄り、夫婦は初めて心からの会話を交わした。大輔は子どもを流産させたことやモラハラを詫び、茜もまた「あんなやり方をするんじゃなかった」と一連の行為を謝罪する。もう一度やり直したいと思いながらも言い出せない大輔。ただ、「もう遅いか」とつぶやくと、茜が「遅いよ」と答える。

ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法』
「これからどうやって生きていけばいいんだろう」と言う大輔に、「そういう話をふたりでしたかった」と答える茜。

そしてラスト。花束をもった茜が道を歩いている。反対側の道には花束を持った大輔が自宅マンションへと歩いていく姿がある。茜は大輔に気づいたようだが、そのまままっすぐ歩いていく。マンションの部屋が写ると、そこには大輔が持っていた花束が置かれていて、壁にかかっていた茜の大好きな絵(大輔が描いた)がなくなっている。

これだけ見ると、茜は自宅を出て行ったのだろうと想像できるが、一時的に離れて再会、また新たな関係を構築するのかもしれないと期待もできる終わり方だ。