藤野 「テレビ放送70周年という記念のドラマにまさか自分が出演させていただける、さらには語りもやらせていただけるなんてことを予想もしていなかったので、とてもびっくりしました。私はモデルの宮田さんや高橋さんのことを知らなかったのですが、資料をいただいた時、2人の語りやテレビで映った観客の方の熱量を見て、2人のことや当時のことを勉強したいという思いがどんどん湧いてきました」
――ドラマに出演して、何か新たな発見はありましたか?
三浦 「当時は本当に試行錯誤していたんだなというのを感じました。僕がこの業界に入った時にテレビというものが出来上がっていて、現場に入ったらすでにセットが組まれていて、皆の役割がきちんと決まっているという状況でした。しかし当時は、各部署で役割をまたいでアイデアを出し合って番組を作っていくものだったんだなと。今はそれぞれが専門家だから、そのことに専念すればいいといういい形で完成されているんですけど、さらに部署を飛び越えて意見交換ができるようにして作品を作れたらと思いました」