また、綾子にとっての恩人・花園を演じた渡部は「華やかな作品に呼んでいただいて光栄に思っております。彼は主人公のよき理解者でよき上司。100年ぐらい前に生きていたという設定の人物ですが、部下に対する愛情は現代でも同じなので演じやすかったです。基本、私は女性を優先するタイプの人間ですしね(笑)」とユーモアを交えて述べた。

 第2夜の主人公・マホ役の伊藤は「演じるにあたって、モデルとなった建築家・浜口ミホさんの経歴や写真をたくさん拝見し、撮影が始まる前から演じさせていただくのが楽しみでした。撮影している最中もすごく楽しくて、革命を起こす人を描くのって本当にワクワクするなと思いながら演じていました」と充実した表情を見せ、「できない理由を考えるより、できる方法を考える」というセリフが口癖のマホだが、そんな彼女を伊藤も「すごく生き生きとした、やる気に満ちたエネルギッシュな女性」と感じているようだ。

 加えて、「外国で育ったこともあって、常に時代を先取りし、先進的な考えを持っているところをまだ知らない人に教えたりする時に、“上から”の発言になるのを避けたいなと思っていました。モデルとなったミホさんは笑顔がすてきな方なので、愛情深い人という面を大切にしたかったんです。諦めない心や一直線に目指すものがある、ということが真っすぐ視聴者の皆さんに届けばいいなと思いながら演じさせていただきました」と役作りへのこだわりを熱く語った。