自分の年金は自分で作る

足りない分は、自分でなんとかする必要があります。貯金する、老後も働く、というのももちろん手ですが、年金額を増やすための次のような制度もあわせて活用するとよいでしょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

自分で自分の年金を作るための制度です。毎月コツコツとお金を積み立てて、自分で運用します。その結果次第で将来受け取れる金額が変わります。お金を積み立てるとき、運用中、受け取るとき、どの段階でも税金の優遇を受けられます。

付加年金・小規模企業共済・国民年金基金

もらえる年金額が少なくなりがちな自営業の方などは、自分で年金を用意できる制度が会社員より充実しています。年金が増えるだけでなく節税に使えるなどのメリットもありますので、うまく活用したいところです。

受け取り時期の繰り下げ

年金は通常65歳から受け取れますが、受け取り開始時期を遅らせば遅らせるほど、もらえる年金額が増えます。例えば70歳からに変更した場合、65歳から受け取るより42%もアップしますよ。

後回しにせず、計画的に将来に備えよう

多忙な毎日の中ではどうしても後回しになってしまいがちですが、自分の老後に思いをはせる、年金制度など社会のしくみについて知る、資産づくりの方法を学んで実践するというのは、どれも重要です。

穏やかな気持ちで老後を迎えるために今のうちからできること、少し時間を取って考えてみてはいかがでしょうか。

 

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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