ミニマリストという言葉をご存知ですか?彼らは物を最低限しか持たず快適に生きることを信条にしていますが、実際どのような暮らしをしているのでしょうか?では、ミニマリストとは何なのか、ミニマリストであるメリット、そして注意点について解説します。
ミニマリストとは何なのか
ミニマリストとは、一体どんな人たちなのでしょうか?
ミニマリストという言葉の意味と、類似する言葉との違いについて解説します。
ミニマリストという言葉
ミニマリストとは、必要最低限の物だけで生活し、自分にとって本当に必要な物だけに囲まれることでストレスフリーな生活を送る人たちを指します。
彼らミニマリストの中にはベッドやソファー、タンスが無い方も多く、冷蔵庫が無いという方もいます。
部屋を占拠している家電や家具はどの家にでも当たり前にある物ですから、要らない物かどうか考えたことすらないという方も多いと思います。
しかしミニマリストは、物を買うもしくは捨てる際に「必要か、必要無いか」をじっくり考えます。
生活に必要な物だけを厳選することで無駄な出費を減らし、本当に必要な物だけにお金を使います。
タンスやベッドにお金を使わない一方で、家事の時間を短縮してくれるお掃除ロボットや乾燥機付き洗濯機には積極的に投資します。
自分にとって必要な物や、自分の気持ちを快適にしてくれる物にはお金を惜しまないので、ただの節約とは訳が違うのです。
ミニマリストの生活スペースには、「何に使っているか分からない」、「使っていないけど頂いた物だから捨てられない」など、そこにあるだけで放置されている物は存在しません。
自分にとって要らない物、見てテンションが上がらない物は捨てるか誰かに譲るかして処分しています。
また、捨てる物は形ある物だけではありません。
不必要な出費の管理もしっかり行います。
例えばですが、「スマホを買う時初月無料で契約したけど、無料期間が過ぎているのに解約するのを忘れていた月額○○円のサブスク料金」や、「節約のために契約したのに、だんだん必要性を感じなくなってきた月額固定料金でレンタルし放題のサービス」なども、必要無いと判断すれば即解約します。
いくら少額でも長く続けばそれなりの金額になってしまいますから、必要無い物に無駄なお金を支払うようなことはしません。
ミニマリストは、本来なら不要な物に費やすお金を好きな物や趣味に回し、時短が出来る家電などへ投資します。
不要な物を徹底的に排除することで、時間もお金も余裕のある生活をすることが出来るようになるという考え方です。
実は私はかつて部屋中が物だらけでした。
本好きなので本が部屋の殆どを占拠していたのですが、何度も読み返す本だけを残して他の本はフリマアプリなどで売りました。
現在読書はほとんどKindleで済ませており、ペーパーレスな読書を楽しんでいます。
断捨離との違い
結論からすれば、意味が全く違います。
断捨離とは、新しく入ってくる不要な物を「断つ」、今ある不要な物を「捨てる」、物への執着から「離れる」ことで、「もったいない」という固定観念から解放され、身軽でストレスフリーな生活を送るという考え方を指します。
今ある物をただ捨てれば良いというだけでなく、物への執着を捨て去ることで不要な物を買ってしまう習慣を断ち切るところまでが断捨離です。
ミニマリストは物を持たないので、今ある物を処分する意味を指す断捨離とは異なります。
しかし今まさに家中が物だらけの状態でミニマリストを目指すなら、「断捨離→ミニマリスト」という過程を通ることになりますね。
シンプリストとの違い
ミニマリストとよく似た言葉に、シンプリストがあります。
根本的な考え方は同じですが、シンプリストはあくまで「シンプル」な暮らしをしている人たちを指します。
インテリアなどの色を統一することと、物が多くてもスッキリと整理収納することにこだわる一方で、不要な物を処分することに関してはミニマリストほど厳しく行わない特徴があります。
ミニマリストほどストイックでないという点で、シンプリストとミニマリストは異なります。