スープの生姜が味をまろやかにしている一方で、別添の「おろし生姜」はスープを華やかにし、刺激を加えています。生姜を二重に効かせているのが今回のスープの大きな特徴となっていました。「おろし生姜」を入れなくても生姜の味はするので、苦手な場合は味を確認しながら入れていくほうがよさそうです。

 別添「ラード」を入れると、スープ表面にラードの層ができます。お店のラーメンもラードの層がフタをすることで湯気が出ないほど熱が逃げていかず、長時間熱々状態を保つのですが、その状態をカップ麺で再現できてしまっています。熱湯2度がけと大量ラードによる熱々コンボ。ラードはソフトバンクホークスやレアル・マドリードの選手層の匹敵する厚さで、これはカップ麺史上最高かもしれません。

 熱々だけでなく、ラードには肉や野菜の炒め風味も付与されており、スープの重厚感を増幅させています。お店のスープの迫力にまったく引けを取っていないレベルだと感じました。レギュラー商品のスープに比べ、お店の再現性が段違いで高いです。

 麺は中太で縮れのついたノンフライ麺。お店の麺は丸麺形状ですが、今回の麺はレギュラー商品よりも丸みが強く、よりお店に近づいている印象です。熱湯2度がけ効果も如実に現れていて、カップ麺でありがちな太めのノンフライ麺のちょっとゴワゴワした食感が一切なく、厚みがあるのに生麺を思わせる自然な食感でした。

 麺量も多く、ノンフライカップ麺の定番「ラ王」や「正麺カップ」だと75グラム、レギュラー商品の「すみれ」も80グラムですが、今回は90グラム入っていて、体感でわかるレベルで大盛りです。