株式会社SheepDogの調査によれば、20代の約2割が1日3時間以上も視聴するほど、YouTubeは娯楽、情報収集源として欠かせないものになっている。

 しかし“娯楽”としてのチャンネル数は、今やあまりにも多すぎる。有象無象のYouTuberが繰り出すありふれた企画――大福の豆が何粒入っているか数えてみたとか、爆買いしたとか、鬼ごっこしてみたとか、ただのドッキリとか――には、視聴者も食傷気味だ。まあ、もともと“役に立たない”ことを全力でやって見せる姿が“良さ”だったのだから、当然とも言える。

 逆に言えば、今後は「武器をもっていて、見せ方がうまい」人がちゃんと勝つ、という世界になっていくとも考えられる。正直、これまでは「なぜ人気なのかわからない」というラッキーYouTuberもいたかもしれないが、今後はきちんと知識やスキルがあって、動画でしかなし得ない、かつ見せ方が上手なコンテンツだけが生き残っていくということだ。

 その意味で、結局「テレビっぽいけど、YouTubeならではのコンテンツ」あるいは「もともと俳優や歌手、タレントとして活躍している人たちがYouTubeで見せる“わちゃわちゃ”な姿」は強い。