――アーティスト表記をカタカナのルンヒャンからアルファベットのRUNG HYANGに変えたのもその流れ?

 そうですそうですそうなんです。「ルンヒャン」はどっちかっていうと弾き語りの匂いがしてて。確かCRITTERSらへんから、英語のRUNG HYANGに変えました。

―― なるほど。でもそれにしても、ハ・ミョンスさんとのアルバムに始まり、その後にDRAMATIC SOULあり、TOKYO CRITTERSありでコラボ作は多いですね。

 占い師さんにもよく言われるんですけど、私、多分本当は裏方なんです、気質的には。プロデュース業とかが向いてるっぽくて。ルンヒャンゼミもそうで。売れる売れないとかは正直わかんないですよ。でも、今この子には何が必要で、何がこの子にしかないものかっていうのはすごくよく見えるんです。だから瑛人にも「いいことを書こうとするな」って言って。きれいごとじゃなくて、自分のことを馬鹿でクズでって言ってて、人にずっと謝ってばかりで、でもそこがいい。そういうのがすごいよく見えるんですよね。でも、瑛人(のプロデュース)はやっぱり大きなことでした。自分の人生の中でもすごい面白い出来事で。「人生の中で取り上げるポイント」っていくつかあるんですけど、その中の1個だなとは思います。

 最近思うんですけど、自分がやりたいことと求められることって違うじゃないですか。一致するときもありますけど。でも求められてることを発揮してるときって“世の中ごと”になりやすいんですよね。動くんですよ。だから最近はやりたいことと求められてることを混ぜるっていうことをずっとやってます。それは自分の楽曲作りにも反映されてるかもしれないですね。