私はこの決断をして、やっとちひろさんと向き合えた。
どんどん先を行く後ろ姿しか見えないちひろさんけれど、今の私にだったら、きっとちひろさんは気まぐれに振り返って、お茶目に微笑んでくれるんじゃないかな。そしていつか、肩を並べて乾杯できる日が訪れる気がします。
連載の最後に、こんなに自分にとって大切な作品に触れることができて、とても幸せです。
約2年半、形を変えながらも向き合ってきたこの『宮下かな子と観るキネマのスタアたち』の執筆は、映画と共に、自分自身と向き合う大切な時間となり、それは、新しい道に踏み出す勇気をくれました。
【こちらの記事も読まれています】