「4月にスタートする木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』ですよ。スペシャルドラマも好調だった『教場』ですが、ドラマはシリーズの原点を描くストーリーとなる。木村演じる“鬼教官”風間公親の過去を描くわけで、これは映画化の前哨戦だと言われている。港社長と大多専務が直々に動いたのも、映画化を見越してのことではないかと言われています」(民放関係者)

 もはや、映画製作会社になるのかという勢いのフジテレビだが、他局ではこの動きを警戒しているという。

「テレビ局は、CMに加えて番組で映画の宣伝がいくらでもできる。視聴率が悪く、CMの売り上げが下がっているフジならば、映画を自社で作って宣伝もして、ヒットさせるのは合理的な動きです。映画を作れば自社の配信サービスで独占配信もできますし、ドラマよりはDVDも売れやすい。『窮地のフジの悪あがき』と陰口を叩く声もありますが、実際はこのパターンが成功したら、フジは大復活を遂げるかもしれないと言われています」(民放関係者)

 新たな上層部のもと、さまざまな動きを見せているフジテレビ。数年後には、この仕掛がテレビ業界のスタンダードになっているかもしれない。