「映像配信サービスが主流となり、ドラマのDVDが売れるという時代ではなくなっている。そうなると、副産物で稼げるものは劇場版の興行収入になる。これまでも数多くの大ヒット映画を制作してきたフジですが、ドラマ関連の映画として昨年だけでも『沈黙のパレード』、『Dr.コトー診療所』を公開。さらに現在も『イチケイのカラス』が絶賛上映中です。さらに今年秋にも、菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』が映画化され、とにかくドラマの劇場版を作る動きが加速している」(フジテレビ関係者)

 他局でも、日本テレビが『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』、TBSが『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』、テレビ朝日が『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』などを公開予定だが、フジテレビのペースは“異様”だという。

「すでに公表されているもの以外では、『silent』に映画化の噂がある。作品のプロデューサーである村瀬健氏は、1月17日の公式Twitterアカウントで、<昨日はとてつもなく嬉しい出来事があった。頑張ってよかったと心の底から思えたし、まだまだ頑張らなきゃと改めて思った>と意味深なつぶやきをしています。また、現在放送中の菜々緒主演ドラマ『忍者に結婚は難しい』と『罠の戦争』には、早くも劇場版の声が聞こえています。当たればドカンと稼げますし、俳優やスタッフも続投でドラマの流れで制作できるので、コストパフォーマンスが良い。フジは、映画事業で起死回生を狙っています」(民放関係者)

 しかも、まだ放送が始まってもいない作品にも、映画化の噂がテレビ業界で出ている。