そして、峯岸は坊主頭になって号泣謝罪する動画を公開した。「神7に食わせてもらってる」という思いで自己肯定感を下げ続け、そのメンタルが契機となり、夜遊びを繰り返していたら、ついにはこういうことになってしまった悪循環が、見ていて不憫だ。

 峯岸の坊主姿を見たときはドン引きしたし、なにより秋元系のアイドルグループに怖さをしみじみ感じたものだ。今の坂道系メンバーに関する報道と比べると、たいしたスキャンダルでもない。独身の若者同士が恋愛していただけなのに、当時のAKBにはそこまでしなきゃいけない空気感が確実にあった。「スキャンダルを起こしたらクビ」、それがあの頃の処遇のデフォルトだったからだ。つくづく、閉ざされた世界である。

峯岸 「私が気がおかしくなってああいう行動に出たと思われる方もいると思うんですけど、私はいたって冷静に自分で頭を剃りました」

横山 「相談とかしなかったんですか、誰にも?」

峯岸 「相談はしなかったですね」

 あくまで独断で勝手に取った行動、自分1人の範囲の責任……という彼女の口ぶりだが、件の謝罪動画はAKB48の公式YouTubeチャンネルで発信されている。メンバー1人の意思で勝手にYouTubeを更新できるわけがなく、そこには大人も絡んでいたはずだ。個人的には、かなりモヤっとくる説明だった。