というか、峯岸は本当に人気がなかったのだろうか? 2012年のAKBは、まさに絶頂期。同年にリリースした「フライングゲット」のヒットにより、総売上枚数は1315.5万枚に到達。この時点で、モー娘。の総売上枚数1180.8万枚を抜き去り、女性グループ初の2年連続レコード大賞受賞という偉業も成し遂げた。しかし、当時の峯岸は「私は何も貢献していない」と感じていたらしい。

「神7と呼ばれるメンバーたちがAKB48を引っ張ってくれているのを中にいると強く実感していて、『自分1人いなくても、AKBはレコード大賞を獲れたんだろうな』って。『私って貢献できてないな』と思うようになっていました」

「この人たちに食わせてもらってるんだって思いもありました」(峯岸)

「自分がいなくてもグループは回る」は、まさに一般の企業に務めるサラリーマンと同じ心境だ。

 ちなみに、「フライングゲット」の頃に開催された総選挙の順位を確認すると、峯岸は松井珠理奈の次に位置する15位にランクイン。神7には入れずとも、実は人気のあるメンバーだった。そもそも、ノースリーブスに抜擢された事実がすごいことだ。さらに、峯岸のファンであった東海オンエア・てつやと結婚しておきながら、「人気がなかった」と言うのも自虐しすぎな気もする。