千代の家から逃げ出した莉果が証言したことで、魚住たち警察は千代に事情聴取を行うが、金の流れや顧客の情報など、少女たちに「仕事」をさせていたことを裏付ける証拠が何ひとつなく、千代にはすっとぼけられてしまう。さらに、涼香と直木が殺された件の重要参考人である希也と莉桜が発見されるが、希也は死んでおり、莉桜も意識不明の重体だった。警察は、希也と莉桜が車の中で練炭自殺を図ったとみなし、車中に、直木が莉桜に返そうとしていた500万円や、直木殺害の凶器とみられる剪定バサミなどが発見されたことから、希也を涼香と直木の殺害犯と判断する。しかし、それでは直木がわざわざ勝の家で殺害されたことの説明がつかず、さらに千代と事件の関わりが無視されている。
だが、捜査を続けた魚住は、希也が過去に傷害事件を起こした際の身元引受人が英介だったことを掴む。直木も、自分の遺体が山中で発見された際、英介が「なんであんなところに……」とつぶやいていたことを思い出し、疑問が浮かぶ。そして、面会謝絶の莉桜の病室の前に不審者が現れるが、医師のハヨン(シム・ウンギョン)によれば、その不審者の特徴は英介のものと一致していた。ハヨンから、悠依が不審者らしき男と一緒にいたとの連絡を受けた魚住は、慌てて悠依に連絡する。
病院で英介と会った悠依は、勝の家に行かないかと誘われ、何も知らない悠依はついていってしまう。勝の家を子どもたちが集まる施設につくり変える計画を話し始めた英介は、もう少しで自分の夢が実現すると語ったあと、突然「直木にもそう言ったんだよ!」と叫ぶ。どこか異様な様子の英介に戸惑う悠依。そこに、魚住からの連絡が入る。英介が直木を殺した可能性があることを知らされ、魚住たちが駆け付けるまで英介に気づかれぬよう振るまえと指示されるが、悠依はぶどうグミを食べる英介の姿を見て、19年前、莉桜らを連れて行った白いバンの運転手のことを思い出す。そして、今いる居間こそ直木殺害の現場ということもあり、感情が高ぶり、思わず「どうして……」と英介を問いただしてしまう悠依。勘付いた英介は、悠依に迫る。とっさに悠依は、幽霊の直木がその場にいるフリをし始め……というところで第8話は終わった。
莉桜が顧客名簿を探していたとき、希也は莉桜の問いかけに対し、涼香を殺したことは認めたものの、直木については返事をしていなかった。ということは、やはり英介こそ直木殺害の犯人だろう。次回は、なぜ直木は殺されたのか、その理由が明らかになりそうだ。