ハルさんは、「世間体」「親を安心させたい」「子どもがほしい」という理由で性的嗜好を理解してくれる異性と結婚した人だ。そもそも、彼はどうやって結婚相手と知り合ったのだろう?
「僕の場合、たまたまネットで探していたら、友情結婚を専門にしている結婚相談所をみつけたんです。そこで出会った女性と結婚しました」(ハルさん)
“友情結婚専門の結婚相談所”なんてあるのか……。たしかに、需要はありそうだ。普通の結婚相談所より、話が早い気もする。成婚率も高いのでは? 逆に言うと、そのハードルの低さに目をつけ、自らのセクシャリティーを偽って登録する人がいないかも少し不安にもなった。
ハルさんが利用した友情結婚相談所は、軽はずみに利用できない。入会金が10万円、月会費は1万円、成婚料は30万円に設定されているのだから。いや、特に成婚料が高いな……。でも、実際問題として友情結婚するための出会いはかなり少ないだろう。背に腹は代えられない。
「結婚相談所が作った冊子があって、その冊子をもとに結婚相手の希望条件を細かく決めていく流れになります」(ハルさん)
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