マッサージガンの効果的な使い方【部位別】

ここでは、部位ごとにマッサージガンの使い方を紹介します。どのようにマッサージガンを当てたらよいかわかりますので、ぜひ通してお読みください。

マッサージガンの使い方1:顔

身体だけでなく、顔にマッサージを行う場合は、必ず付属の顔専用アタッチメントを使うようにしましょう。

顔はとてもデリケートな箇所が多いため、一番弱いパワーで肌に強く押し当てることなく優しくマッサージします。顔全体で約3分ほどにとどめ、時間を守るようにしましょう。

そのほか顔マッサージの場合、目のまわりは避けておこなうようにします。使用時間やそのほかの注意事項については付属の取扱説明書でしっかり確認してください。

マッサージガンの使い方2:首

マッサージガンで首を筋肉リリースする際は、まず首の後ろ側部分に当ててみましょう。

ただ、マッサージガンを当てる場合は、レベルは弱めに時間は短めにしましょう。その理由は、首のところには大きな血管が通っており、強い振動を当てることで気分が悪くなる可能性があるためです。

首や鎖骨へ直接使用するのを危険とする考え方もあり、購入したマッサージガンの取扱説明書をよく読み、疑問がある場合は直接メーカーに問い合わせるようにしましょう。

マッサージガンの使い方3:肩

肩こりになるのは、背中が丸まっている場合に多いとされています。背中の筋肉が硬くなると、腕の上げ下げに必要な力が入るため、肩のあたりにコリを感じやすくなるのです。

実際にコリを感じる肩回りを集中的にほぐすというより、上腕の上半分や肩の筋肉とつながっているところまでマッサージするとよいでしょう。

たとえば、次の手順でマッサージしてみましょう。

1.胸まわり・脇下をそれぞれ、下から上方向になでるように当てる。
2.上腕部を、肩から手に向かってなでるように当てる。
3.気持ちいいと感じる部位を集中的に約1分ずつ当てる。

くれぐれもやり過ぎには注意してください。

マッサージガンの使い方4:お腹

マッサージガンでお腹の筋膜リリースも可能です。まずは腹直筋をなでるように上下に動かしたのち、腹横筋に沿わせるように左右に動かしましょう。

腹筋に20~30秒ほどマッサージガンを当てるだけでも効果があるといわれます。しかし、あまり強く押し当てないように注意しましょう。

マッサージガンの使い方5:ひざ

ひざの周りだけでなく、筋肉が続くお尻周りからひざ裏までを意識するようにしましょう。たとえば次のような方法でマッサージしてみてください。

1.内と外のももを上から下方向になでるように当てる。
2.お尻まわりを上から下方向になでるように当てる。
3.ももやひざの裏まで上から下方向に撫でるように当てる。

ほかの部位と同じように、気持ちがいいと感じるところを集中的になでることもおすすめします。ただ、強く当てたり長くやり過ぎないように気をつけましょう。

マッサージガンの使い方6:ふくらはぎ

足のむくみは運動不足だけでなく、立ちっぱなしや座りっぱなしでいる方が多く抱える悩みです。血行をよくすることがまず第一と考え、マッサージガンで適度な刺激を与えて筋肉を動かしやすくしましょう。

ふくらはぎにコリがある場合は、マッサージガンをふくらはぎの横から当てます。横から当てることで、波紋が広がる感じで効果的にほぐせるでしょう。

さらに効果を感じたい場合は、横に当てたまま少しずつずらしていきます。筋肉の下からアキレス腱までの間を挟み込むようにマッサージすると、しっかり筋膜リリースができますよ。

マッサージガンの使い方7:足裏

ふくらはぎをほぐし終わったら、足裏にもマッサージガンを当ててみましょう。たとえば、次のような方法でマッサージしてみてください。

1.足裏を全体的に、かかとからつま先に向けてなでるように当てる。
2.土踏まずと足の指の付け根にある腱やひざ裏のやや下のあたり、そしてアキレス腱をなでるようにマッサージする。

足裏をマッサージすると、本当に気持ちよくなると思います。一日がんばった足をいたわるように優しくほぐしてあげてください。

マッサージガンの使い方8:腰

マッサージガンで骨盤のまわりの筋膜リリースをおこなうことで、つらい腰の痛みも軽減できるでしょう。

デスクワークで前かがみの姿勢が続けば、背骨を支える筋肉に負担が大きくかかります。マッサージガンで背骨の両サイドを上下になでてリリースしましょう。

腰まわりだけでなく、おしりまでなでるようにマッサージガンでほぐしてください。腰まわりと同様にお尻も上から下方向になでるように当てます。

また、お尻の丸みがなくなって太ももにさしかかるあたりを集中的に1分ほど当てると気持ちいいですよ。

マッサージガンの使い方9:股関節

太ももの前には4つの筋肉があるとされ、股関節をかいして骨盤とつながっています。ここが硬くなると骨盤だけでなく、腰椎の動きを鈍くするとか。

腰の痛みが慢性的に続いている場合は、股関節を含めて太ももから骨盤全体を全体的にリリースしてあげましょう。

マッサージガンの使い方10:背中

背中のほぐしは肩こり解消にもつながります。

基本的に、肩こりの解消には肩だけでなく、背中や肩甲骨、場合によっては首の付け根も意識してマッサージガンを当てる必要があります。

最初にお伝えしますが、肩こりの原因は猫背や前傾姿勢によるものが大きく、背中ほぐしだけでなく、胸や肩甲骨まわりの筋肉をリリースすると効果的です。

とくに「天使の羽根」とよばれる肩甲骨のまわりには、腕を動かすための細かな筋肉がそろっています。このため、肩甲骨どうしの間やその周辺までさまざまな角度からほぐすようにしましょう。

背中ほぐしについては、次章でもう少し詳しく解説します。