◆唯一“正統派1人コント”のコットンきょんは、とんでもない才能

――今年は、作り込んだ設定のいわゆる“正統派1人コント”はコットンきょんのみです。他のコントはギャグやフリップ、ものまねをコント構成にしたものと言えそうですが。

<断言してもいいですが、“正統派1人コント”は、フリップ系やギャグに比べて、笑いを取るのが技術的に難しいです!

演技力が必要なのはもちろんのこと、ストーリーの中で不自然さを感じさせることなく笑いどころを数多く作るのは、至難の技です。

その点、フリップ系のネタはテーマさえ伝われば、あとはフリップをめくるたびに笑いどころを作ることができます。ギャグも羅列にしてしまえば、時間いっぱいギャグをやり続けることができます。

そのうえ、現在のR-1グランプリは「芸歴10年以内」の制約があります。芸歴10年以内で1人コントが面白い芸人さんもいるにはいますが、「おもしろければなんでもあり」のR-1グランプリの中で勝ち上がるのは、相当難しいでしょう。

その点、“正統派1人コント”で勝ち上がったきょんさんは、とんでもない才能の持ち主です>