◆女性が演じる時代劇のスターキャラが新鮮!
さて、第8話では新たに、加納久通(貫地谷しほり)が推挙した大岡越前こと大岡忠相(MEGUMI)と、目安箱への嘆願から小石川養生所設立へと繋げた赤ひげ先生こと小川笙船(片桐はいり)が登場した。
暴れん坊将軍に、大岡越前に赤ひげ先生である。みな、ひとりを主人公に映画やドラマができそうな、いや実際に多くの作品のある時代劇のスターキャラクターが一同に会した、豪華なエピソードが繰り広げられているのである。これまでに、この偉人たちを幾人もの名優たちが演じてきたが、新たな俳優が演じる際には、どうしても過去のイメージと比べられがちだ。しかし性別が変わると、こうもすんなりと新たなイメージで入ってくるのかと面白い発見にもなった。
また、この新鮮さは、昔から耳にしていたはずの小石川養生所あとにある現「小石川植物園」へも、足を運んで「へえ、このあたりに赤ひげ先生の嘆願を吉宗が聞いて、大岡越前が尽力して作った無料の医療所があったのか。この辺を吉宗も歩いたのかな」などと、颯爽と歩く冨永・吉宗の姿を思い浮かべながら(いや、違うけど)、改めて歴史に興味を与える副産物までもたらしてくれるかもしれない。ちなみに実際の小石川養生所開所の際にも、「タダで治療してくれるなんて怪しい」と、人が集まらなかったとか。