一方で、一部の層が“沸いた”瞬間もあったとか。
「岡田准一演じる織田信長がいよいよ迫ってくるというラストの場面で、幼少期に信長と会ったときのことがトラウマになっている家康が怯えるのですが、回想シーンで信長が家康に『食ってやろうか』とささやき、さらに元の時間軸にもどってのエンディングは、信長が『待ってろよ竹千代(家康の幼名)、俺の白兎ぃ……』とねっとりとした口調でつぶやくというものでした。あまりにインパクトの強いセリフだったため『俺の白兎』もTwitterでトレンド入り。『家康が乙女ゲーのヒロインみたい』『家康があまりにも成人女性向けゲームの主人公すぎる』といった声まで出てましたよ。最近のNHKの傾向からすると、狙ったのかなという印象でしたが……」(同)
なお、さまざまな設定が史実と食い違うという点から一部では「ファンタジー大河」とも呼ばれているようだが、演出統括の加藤拓氏は「歴史に忠実でいて、それを上回っていく」と古沢氏の脚本を絶賛しており、視聴者との認識の違いが気になるところ。史実と違おうとも、話がおもしろければ視聴者の支持は得られると思われるが、はたして……。