しかし、『リーガル・ハイ』シリーズや『コンフィデンスマンJP』シリーズ(ともにフジテレビ系)などで知られる脚本の古沢良太氏は、登場人物について、一般的な歴史的イメージから脱却して「先入観にとらわれずに人物をつくっていこう」などと話しており、その発言どおり、家康を「ナイーブで頼りないプリンス」として描くなど、これまでにない大河ドラマとなりそうだ。
その試みの一端は8日放送の初回からもうかがえたが、作風には早くも賛否が出ているようだ。
「家康の家臣団には大森南朋、松重豊、イッセー尾形、音尾琢真、小手伸也、甲本雅裕、波岡一喜ら実力派をそろえ、人質である家康の“親”代わりとなっている今川義元役には野村萬斎を起用。戦場から逃げようとした家康に怒りを見せる本多忠勝役の山田裕貴を始め、実力派のキャストが勢ぞろいで、俳優陣の演技は大満足という声は多い。野村萬斎が初回で退場、しかも“ナレ死”(ナレーションで死亡が明かされること)なんてNHKならではの贅沢さですよね(笑)。一方、これまでの大河とはやや一線を画す今っぽい演出や、CGの多用には違和感を覚えている視聴者も多いようで……」(テレビ誌記者)