近いうちに必ず起こるとされる南海トラフ地震を、ドラマとドキュメンタリーで伝えるNHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」(NHK総合)が、3月4日、5日の2夜連続で放送されます。4日には、時間差で巨大地震が連続する“半割れ”といわれる現象に特化したドラマ、5日には被害を最小限に抑えるためにするべきことを、専門家たちと考察していきます。

 ドラマパートは、大阪で町工場を経営する森澤一家と高知で暮らす両親、東京で暮らす妹を軸に、それぞれ離れた場所で暮らす家族が見舞われる南海トラフ地震が描かれます。先日行われた記者会見には、大阪で町工場を営む森澤貴彦役の松尾諭さんと、東京で気象庁に務める妹・森澤あかりを演じた仁村紗和さんが登場。ドラマを経て感じたことや震災への思いを明かしました!

――それぞれの役で南海トラフ巨大地震に直面されましたが、どのように感じましたか?

仁村 「気象庁の大規模災害課に務める女性を演じたのですが、専門的な職業なので、言葉の意味を理解して話すことから始まったので、すごく難しかったです。南海トラフ地震については、小さいころから南海トラフ地震が起きると言われていて昔から知っていましたが、このドラマに参加するまでは、どこか慢心している自分がいたと気付きました」

松尾 「脚本が非常によくできていて、『NHKスペシャル』で来るべき南海トラフ巨大地震を扱うことがすごく意義があるなと思いました。僕も19歳の時に阪神・淡路大震災で被災しているので、その時の体験を生かしながら、新たに巨大地震の恐ろしさを1人でも多くの人に伝えられたらと思って演じました」