◆8年間で豹変するビジュアル

『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ)公式サイトより
『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ)公式サイトより
『ふたりのきっと、』が公開された2015年1月当時、山田はネクストブレイク候補のひとりだった。同作でイメージされたのは、センターわけの爽やかな大学生像で、感じがよく、共感しやすいタイプである。今でこそ、コミカルからシリアスまでカメレオン的に役柄を演じわけている山田だが、ところがどうだろう、それからちょうど8年後、現在の彼の豹変ぶりときたら。

 北川景子主演の月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系で毎週月曜日よる9時放送)で山田が演じるキャラクターのビジュアルは、かなり様子が異なる。東京地方裁判所の裁判官だった柊木雫(北川景子)が教師になることになったロースクール「青南法科大学院」で同僚教員、藍井仁(山田裕貴)を演じる。爽やかなセンターわけはどこへやら、雫が鳥の巣みたいだと言うように、もじゃもじゃで、前髪で視界が隠れるどんよりとした雰囲気。

 服装も風変わり。和装の羽織ものに、雪駄を履いた足取りは、他人を寄せ付けない。基本が猫背で、教職員室の椅子の上に雪駄のままで座り込むスタイルもエキセントリック。2015年から2023年の間に、こうもビジュアルの印象に開きが生まれるものだろうか。