今回のNHK版『大奥』は家光編からクライマックスとなる幕末まで描き切ることが決定しており、現在の放送が終わった後、秋クールに「医療編&幕末編」を描くSeason2が放送されることも決定している。

 大河ドラマを通して時代劇を作るノウハウが蓄積されているNHKが制作することもあってか、大奥の舞台となる江戸城のセットや俳優たちが纏う衣装は実に豪華絢爛。何より贅沢なのが役者の見せ方で、時代が数話で切り替わっていくため、主人公となる女将軍が次々と入れ替わっていく。

 ここまで、家光を堀田真由、綱吉を仲里依紗、そして吉宗を冨永愛が演じているのだが、「権力の頂点に立つ女将軍」という時代劇では描かれることのなかった女性を演じることで、今までの役にはなかった新しい魅力が見事に引き出されていた。

 すでに9代将軍・徳川家重を三浦透子が演じることが発表されているが、演技力に定評のある女優が次々と出演しているため「次はどの女優が将軍を演じるのか」と予想するのも楽しみである。