2007年2月14日生まれ16歳の正源司陽子は、小西と同じく兵庫県出身。小さい頃から魚や虫などが好きで、外で遊ぶことが多かったそう。ドキュメンタリーでは海辺でヤドカリを捕まえて無邪気に遊ぶ姿も映っている。もともとパフォーマンスをするのが好きだったという正源司は、アイドルという職業に憧れて、つまづいたり困っている人の背中を押したいという思いから日向坂46のオーディションを受けたと胸の内を明かしている。

 12日の『おもてなし会』の自己紹介では、日向坂46の「ドレミソラシド」をフルートで演奏。「いきなり即興劇」では小西ともに料理部の優しい先輩と後輩という設定で、襲ってきたライバル校の料理部をカレーの具材で撃退するという寸劇を披露し、会場を盛り上げた。
 
「ドレミソラシド」ではセンターに立った正源司。明るく元気いっぱいのパフォーマンスで、楽曲の世界観を見事に表現していた。特に感心させられたのはラストに行われたスピーチ。多くのメンバーが感極まって涙を流す中で、正源司は「迷っている方の隣にいてあげられるアイドルになりたい」と淡々と、しかし力強く言葉を紡いでいく。そのまっすぐな眼差しはとても美しかった。

 正源司の特技はフルートと空手。オーディションの最終審査では空手の型を披露したり、音楽好きの家庭で生まれた影響からフルートが得意だったりと、お嬢様のような雰囲気もある彼女。でも、『日向坂で会いましょう』の運動能力チェックでは、カメラに向かって拳を突き出して「今年体育祭に出れてないのでその思い全部ぶつけてやろうと思います!」と挑発したり、「なんでやね~ん!」と叫びながらハンドボールを投げてみたりと、最近は少しずつ無邪気な顔も見せている。『B.L.T.2023年2月号』でも「調子乗りなんですよ~、私」と語っており、年齢相応のキャラクターでみんなから愛されているのが伝わってくるようだ。