膣トレは、骨盤の底で子宮や膀胱・直腸などを支えている骨盤底筋群を鍛える筋トレ。膣トレをすれば、20・30代にも増加中の「人には相談しにくいお悩み」が解決できるかも!今回は元看護師ライターが膣トレの簡単な方法やトレーニンググッズも紹介します。

「膣トレ」って一体なに?

アラサーからの膣トレのススメ 簡単な実践法・トレグッズも紹介
(画像=『Rolmy』より引用)

近年は女性ファッション・美容誌でも取り上げられることの多くなった「膣トレ」ですが、初めてその言葉を耳にする人も多いかもしれません。

まずは「膣トレってなに?」という基本からわかりやすく説明していきますね。

膣・肛門まわりを支える骨盤底筋群のトレーニング

アラサーからの膣トレのススメ 簡単な実践法・トレグッズも紹介
(画像=『Rolmy』より引用)

膣トレは、別名「骨盤底筋トレーニング」ともいわれ、尿漏れなどに悩む妊娠中・産後の女性や中高年女性を対象に20年以上前から医療現場で指導されてきた方法です。

実際、婦人科病棟で5年ほど勤務経験のある筆者も、ドクターの指示のもと尿漏れや子宮が下がってくる感覚に悩む患者さんへ骨盤底筋トレーニングを指導していたことがあります。

その当時は「膣トレ」という言葉はまだ聞いたことがなく、後に膣トレが骨盤底筋トレーニングとほぼ同じものだと知って驚きでした。

インナーマッスルである骨盤底筋を鍛える膣トレは、女性らしい体を保つ上でもメリットがいっぱい!

膣トレ先進国ともいわれるフランスでは、健康保険で専門家のレクチャーを受けられるほどメジャーで、効果を知られた存在なんだそうです。

なぜ骨盤底筋を鍛える必要があるの?

アラサーからの膣トレのススメ 簡単な実践法・トレグッズも紹介
(画像=『Rolmy』より引用)

女性の体は、骨盤というお椀のような骨の集まりの中に膀胱・子宮・直腸がすっぽり収まっています。

「お椀のような」といっても骨盤は底が開いており、この底の部分から各臓器が下に落ちないようにハンモックのように支えているのが骨盤底筋群(複数の筋肉からなるため「群」とついている)です。

縁の下の力持ち的な骨盤底筋は、体幹を安定させるためにギュッと締めることと同時に、尿や便、経血を出すためにゆるませる働きの両方を担っています。

ところが加齢による筋力低下や、妊娠出産や肥満で筋肉に負担やダメージが加わると、骨盤底筋は伸びきったゴムのような状態に…。

骨盤底筋がしなやかに伸び縮みできなくなると、尿漏れや臓器の下垂(重みに耐えきれず下に下がること)などさまざまな影響が出てくるため、骨盤底筋を鍛えることは大切なのです。

それに骨盤底筋力がUPすると子宮や卵巣の環境が整い、女性ホルモンの分泌を促進する効果もあるようです。

一つでも当てはまるなら膣トレがおすすめ

アラサーからの膣トレのススメ 簡単な実践法・トレグッズも紹介
(画像=『Rolmy』より引用)

ここまでの話をきいて、老化や妊娠・出産など…「私まだ30歳前だし、妊娠もしたことないから大丈夫でしょ!」って思った女子はいませんか?

エストロゲンは20代後半をピークに減少し始めることに加え、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れで20代30代でも以下のような症状に悩む人女子は増えています。

  • 大笑いしたとき、くしゃみしたときなどに軽い尿漏れがある
  • お風呂から上がったあとに、膣からお湯が漏れる
  • 運動時などに膣から空気が漏れる
  • 膣がゆるい感じ、締まりが悪い感じがある

もし一つでも思い当たるものがあれば、骨盤底筋ケアとして膣トレはおすすめです!

また今はとくに自覚症状はなくても、早いうちからトレーニングすれば、その恩恵はきっと自分の体に返ってくるはず♡