猿まわし芸人さんにとってはやり辛かったり、方法を変えたりしなければならないかもしれないが、逆に猿にとっても世間的にも誰も傷つかないという良い方向へ進むのは間違いない。しかし、昨今のお笑い業界のように「あれもダメ」「これもダメ」という風にがんじがらめになり、演目がつまらなくなったり、猿まわし自体が無くなったりしないで欲しい。

 子供の頃、しつけの部分は確かに悲しい気持ちになったが、お猿さんが芸をする猿まわしの部分はとても可愛く、とても面白かった。動物と人間のコンビ芸「猿まわし」には笑いの基本が多く詰まっており、もはや伝統芸能の域にいる。時代に合わせて形を変えたとしても続けて欲しい芸のひとつである。