◆いまは幸せだ、と思う

「私がいたころの、ほかの信者の姿は、常にお金がなく隣の信者と争い、寝不足で青い顔、感情の抑制された虚ろな目が印象的でした。このあいだ、身分証で当時といまの自分の顔を比べてみたのですが、前者は目がすわっていて犯罪者のよう」

カルト体験談202302-3d
「今は一番近くで私を見ていた母が、会うたびに『幸せそうな顔だ』『幸せになれてよかった』としつこいくらい喜んでくれています」

こうしてKさんは、カルト宗教の沼から出ることができた。時間は取り戻せないが、家族や健康まで失わずに済んだのは幸運だろう。