そこでも荒井はこう話している。

「同棲婚って(受け止め方に)個人的な違いがある。年齢や育ち方、地域によって賛成・反対色々あると思うけれど、反対の人が多いと思いますよ、と。その時に僕は余計なことを言って。本心では嫌だな、と思うこともあるんですよ。同棲婚って国が法的に認めるかというと、嫌だなと思う人がいると思うので。そういう趣旨のことを、岸田総理は答弁したんじゃないかと(記者に)解説したんです。僕はリベラルな人間なんで、『皆さん、分かりますよね?』という話までしたんですけど……一歩言い過ぎたのは確かなんで」

 自分のことをリベラル、差別主義者ではないといい募っているが、これでは杉田水脈の「LGBTは生産性がない」というのと同じではないか。

 私は同性愛者ではないが、他人の生き方、プライベートなことを否定的に捉えるという考えはない。ものの考え方や生き方が違っていても、その人たちが生きていく上で障害となるものは取り除いてあげよう、少なくとも邪魔はしないで肯定的に捉えようという気持ちはある。

 私も古い人間だから異性愛が当たり前だろうと思ってきた。だが、多様な価値観が貴ばれる今の時代、それらを受け入れる度量だけはもっているつもりである。