5.犬用シャンプーは子犬にも使えるの?

【トリマー監修】おすすめ人気犬用シャンプー10選!選ぶときの注意事項や正しいシャンプー方法も紹介
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

子犬の肌は成犬よりももっと敏感でデリケートなため、子犬には子犬用のシャンプーを使用しましょう。低刺激なものはもちろん、化学的な成分が入っていない無添加のものや、オーガニックな素材を原料としたものなどもおすすめです。

なお、子犬は成犬と比べると体力がないため、シャンプーをするときは体調がよく元気なタイミングを選び、10分程度で終わらせるよう心がけましょう。

6.正しいシャンプーのやり方は?

STEP1:シャンプー前にブラッシング

シャンプーをはじめる前に全身をブラッシングします。毛玉を取っておけばシャンプーがスムーズになるのはもちろん、ブラッシングだけでもある程度の汚れが落ちるため、シャンプーの泡立ちが良くなります。

STEP2:シャワーで体を濡らす

36~38℃と、人間のシャワーよりもぬるめに感じる程度のお湯で「おしり(陰部)→後ろ足→背中→胸→お腹→前足→顔」の順に体を濡らしていきます。
もしくは、スポンジや泡立てネットを使いながら、泡水(水分の多いシャバシャバした状態の泡)を体に掛けてあげるのも良いでしょう。泡水を使用することですばやく皮膚を濡らしながら皮脂汚れを浮かすことができ、その後のシャンプーがスムーズなります。

STEP3:おしり・尾の根本付近・後ろ足・前足を洗う

濃いめのシャンプーをしっかりと泡立て、おしり(肛門まわり)や内股、足の付け根から足先までしっかりと洗います。尾の付け根付近は皮脂腺によってべた付いていることもあるため、よく確認しながら洗いましょう。汚れの溜まりやすい肉球も忘れずに。

汚れがひどい部位にはシャンプーの原液を揉み込み、すぐには流さずにしばらく時間を置きましょう。ただし、洗浄力の強いシャンプーを使用する場合は、早めに軽く洗い流しておくことをおすすめします。

STEP4:胸・背中・お腹を洗う

次に胸と背中・お腹を洗います。適度な濃度の泡を使い、指の腹を使ってやさしくマッサージするように洗いましょう。

STEP5:顔・首回りを洗う

同じように泡を使い、シャンプーが目に入らないよう気を付けながら、口周りや頭部・耳ふち・首回り、最後に鼻上や頬など目に近い部位を洗います。
希釈した泡で洗うので、多少目に入っても角膜を傷つける可能性は低いですが、もしも目に入った場合はすぐに洗い流してあげましょう。

STEP6:シャンプーを洗い流す

最も重要なすすぎの順番は顔回りから。あごを軽く持ち上げながらシャワーヘッドを犬の頭に当て、背中方向へお湯が流れるようにすると、泡やお湯が目に入ることなくすすぐことができます。見落としてしまいがちな肉球の間やお腹、おしりも忘れずに。

また、シャワーですすぐことが難しい場合はお湯をスポンジに含ませ、ゆっくりと絞りながら少量ずつ頭部から流していきます。この際、やさしく声をかけてあげることを忘れずに。飼い主さんの笑顔を見ると犬の安心感が増し、身を任せてくれるようになります。

STEP7:乾かす(タオルドライ&ドライヤー)

犬の体を吸水タオルで包み、やさしく押さえるように水分を吸ったうえで、水気を十分に拭き取ってあげましょう。肉球の間や耳の先、顔周りなどの細部は、ペーパータオルを使用するときれいに拭き取れます。ほぼ水分が拭き取れたら、ドライヤーでしっかりと乾かします。
ドライヤーは人間用のものではなく、犬や猫に使用できるペット用のものを使いましょう。

7.コンディショナーやリンスもしたほうがいいの?

犬の皮膚・被毛は弱酸性ですが、シャンプー剤は基本的にアルカリ性の成分が入ったものが多く、シャンプーを洗い流したあとは皮膚・被毛がアルカリ性になっています。
健康な皮膚の場合は時間が経てば弱酸性に戻っていきますが、中には静電気が起こりやすくなったり、乾燥気味になることも。
しかしコンディショナーやリンスは、皮膚・被毛をすぐに弱酸性に戻してくれるため、使用することでそういったトラブルを防ぐことができます。

もし、コンディショナーやリンスを使用する場合は、ごく薄く希釈したものを掛け湯のようにして被毛に浸透させてあげましょう。その後しっかりと洗い流し、コンディショナーの成分が残らないようにすることが大切です。

8.まとめ

衛生的な飼育環境のためにも大切な愛犬のシャンプー。
いつもきれいな体で、心地よく過ごしてもらいたいものですよね。

愛犬の肌に合ったシャンプーをチェックしたら、ぜひ楽しみながらおうちケアにチャレンジしてみてください!


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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