2015年9月に吉本へ入り、マンゲキへ所属。『M-1グランプリ』も2018年から2022年まで5年連続準々決勝へ進出するなどして頭角をあらわしている。大物俳優のなんでもない日常がスクープされる『週刊誌』や、もし人を操れる能力を身につけたらどうするかなどを問いかけていく『もしも』など、観客の期待を高めてうまくスカすスタイルのネタが抜群におもしろい。

 あと2021年、2022年の『R-1グランプリ』ファイナリスト、kento fukayaも飛躍が楽しみな存在だ。2022年11月にはマンゲキで1日7公演をおこなう主催フェス『kento fukaya FES.』を成功させた。また2022年5月からは、プロデューサーとしてアイドルグループ・ZiDol(ズィードル)のプロジェクトを発足(その過程を追ったYouTubeのドキュメンタリーも必見)。スーズの高見、マユリカの中谷、ニッポンの社長のケツ、紅しょうがの稲田美紀、男性ブランコの浦井のりひろを集め、持ち歌1曲にもかかわらず2023年2月28日には初のワンマンライブを大阪の大バコ、BIGCATで実現させるなど敏腕ぶりを発揮している。

 見た目はスマートでオシャレ。さらに物腰が柔らかくて喋りも非常に丁寧。誰もが好感を持つ人柄のkento fukaya。ただ実は、マンゲキでも1、2を争う「変態」と言われている。振り幅が大きいキャラクターはスター性たっぷり。ZiDolでリクルート力の高さもみせていることから、次のマンゲキのリーダー格にふさわしいかもしれない。

 看板芸人たちが東京へ行くのは、関西でお笑いを楽しむ者としては寂しい限り。ただその分、「次は誰が出てくるのか」と期待もふくらむ。