ミキ、霜降り明星の東京進出の衝撃度に近い
マンゲキは2014年12月のオープン以降、連日数公演がおこなわれ、若手芸人たちはたくさん場数を踏めることから、ものすごい勢いで、実力、人気を伸ばしている。
そういった環境面の充実だけではなく、今回のように看板芸人たちの東京進出も、世代交代や若手台頭という部分で大きな役割を担っている。マンゲキは体制を長期化させず、良い意味でスクラップ&ビルドを繰り返すことで、オープンから10年に満たないにもかかわらず、質、量ともに層を分厚くしていった。
とは言っても、ロングコートダディ、ニッポンの社長という現在のマンゲキを駆動させている両輪がそろって上京するのは、あまりに驚きが大きい。さらに、2組とともに大きな存在感を放っていたマユリカまで一緒に行くのは、やや想定外だった(東京進出は噂されていたが)。
2019年にはマンゲキの中核だったミキ、霜降り明星が同時期に東京へ行ったが、今回の各組の上京劇の衝撃度はそれに近いもの、いやそれ以上かもしれない。熱烈な支持をあつめていたコウテイが1月31日に解散したこともあり、劇場の勢力図はガラッと変わるだろう。
もちろん関西のテレビ事情にも変化がやってくるのは必至だ。ニッポンの社長は関西テレビ『お笑いワイドショー マルコポロリ!』でレギュラー、MBSテレビ『せやねん』でも月1レギュラーをつとめている。また紅しょうがも『真夜中市場+~ハイヒールの本音でイイすぎます~』ほか関西のさまざまな番組へ不定期で出演している。いずれも関西の若手芸人にとって欠かせない出世番組だ。
これからの出演についてどうなるかはまだ発表されていないが、遅かれ早かれそこにニューフェイスが食いこんでくることは間違いない。特に『せやねん』はこれまで、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、千鳥、かまいたち、ミキらが出演。この「若手枠」に抜てきされる芸人はすなわち、ネクストブレーク最有力の証しでもある。