ーーまだ情報がほとんど解禁されていないですから、『忌怪島』のことは何も言えないですよね。

 出演者すら、まだ発表されていませんからね。言えるのは、メタバースを題材としていて、ある島でそれを開発しているチームが「何か」に触れてしまうという内容、ということです。あとは、村シリーズでは都市伝説を元ネタにしていて、今回の『忌怪島/きかいじま』も実際にある伝承を元にはしているんですけど、あまりにマニアックすぎて、その島でもほとんどの人は知らないくらい。でも一部の人はいまだに口にするのも恐れている、というものを見つけ出したんです。この掛け軸のビジュアルにも、その伝承を反映していますね。

ーー改めて、このビジュアルがめちゃくちゃ怖くなりました。先ほどあげた、若手の注目監督の作品も含めて、公開を楽しみにしています。

(プロフィール)
清水崇(しみず・たかし)1972 年生まれ、群馬県出身。『呪怨』シリーズ(99 ~06)がヒット。同作の US リメイク版でハリウッド進出、全米ナンバー1を記録。近作に『犬鳴村』(20)、『樹海村』(21)、『牛首村』(22)の“恐怖の村シリーズ”3部作。ホラーを軸にファンタジーやコメディ、ミステリー、SF、サスペンス、青春ドラマなども手掛け、『魔女の宅急便』(14)、『ブルーハーツが聴こえる/少年の詩』(17)、『ホムンクルス』(21)など。3Dプラネタリウム『9次元からきた男』(16)が日本科学未来館にて上映中。2023年には最新作『忌怪島』が公開予定。