ーーAKB48加入からたった1カ月で東京ドーム……! すごい経験をされていますね。

服部:私は岐阜出身なので、東京ドームというか、後楽園に行くのも初めてのことで。AKB48にはけっこう自由で放任な風潮があって、アイドル未経験の新メンバーでも、レッスンが終わったら「とにかく一度やってみよう!」という感じなので、本当にいきなりでした(笑)。なので、めちゃくちゃ緊張しましたけど……いざ舞台に立ってみると、ファンのみなさんのペンライトの輝きや、熱のこもった声援など、すべてが本当に感動的な光景で。こんな経験をさせていただいて、本当に良い人生を送れたなと感じています。

ーーそんな初舞台から今まで、激動のアイドル人生だったと思うのですが、服部さんの支えとなったのは?

AKB48服部有菜、突然の卒業発表と「人を幸せにする」ということの画像5

服部:やっぱり、チーム8のメンバーの存在が一番大きかったですね。公演前に選抜メンバーを選出するオーディションがあって、16人に絞られたんですよ。私も選んでいただけて、そのあとすぐ、3日間くらい朝から晩までみんなで合宿をしたんです。各都道府県から東京に集まって、右も左もわからない、下は中学1年生の子から上は20歳までのメンバーみんながひとつの目標に向かって団結するって、なかなかないですよね。今振り返ると、そんな環境がすごく素敵だったなって感じています。

 初公演では、16人で『10年桜』、チーム8全員で『47の素敵な街へ』、オリジナル曲『制服の羽』の3曲を披露しました。これまでの人生の中でも、大切にしたい、忘れられない思い出のひとつです。

 チーム8はメンバーみんな仲が良かったですけど、パフォーマンスの面では、元メンバーの中野郁海ちゃんと横道侑里ちゃんはズバ抜けて本当にすごかったですね。先輩では、小嶋陽菜さんや木崎ゆりあさん、加藤玲奈さんのしなやかなダンスが好きで、参考にするためによく観察していました。