さて、文春からいこう。
さんまが「すごすぎる」と舌を巻いたという、アメリカのシカゴを舞台に活躍するスタンダップコメディアンのサク・ヤナガワ(30)というのがいるそうだ。
大学を卒業して渡米し、シカゴで腕を磨き、英語を駆使して笑いをとっているという。テーマは政治風刺から年上女性との恋愛遍歴などの下ネタまで、幅広いという。
だが文春によると、妻がいるにも関わらず複数の女性と不倫をしていて、トラブルになっているというのだ。
医療機関に勤めるA子は、2000年夏にヤナガワと知り合った。「就労ビザのために形だけ籍を入れているだけ」といわれて付き合い始めたそうだ。
しかし、妻は日本にいて子どもまでいると知り、問いただすと「妻とは別居中、A子と結婚したい」といわれた。
その後、A子が、5人の女性に「デートしようね」などというLINEを送っていたのを発見。彼女が別れ話をすると、ヤナガワは慌てて2023年5月に入籍すると約束したが、大みそかになって、「妻が離婚に応じない。結婚できない」というLINEが来て、反故にされたというのである。
文春に対してヤナガワは、複数の女性たちと関係があったことを認め、その場しのぎで結婚の約束をしたことも認めた。
日本人初かどうかはわからないが、スタンダップコメディアンとしてアメリカで活躍しているというのに、こんな下世話なことで名を知られてどうするのか。
Netflixには、下ネタだけで数千人の観客を沸かせるコメディアンたちの動画が見られる。
内容は下品だが、ちっともそう感じさせず、その姿は「喜劇王」といいたくなるほどカッコいい。
立川談志も若い頃には、キャバレーなどでスタンダップコメディをやったことがあった。
酒と女目当てに来ている客を、言葉一つでひきつけ笑わせるのは、いい勉強になったといっていた。
昔は、漫談といって、一人でやるお笑いが受けていた時代があったが、今は数を頼んでバカ騒ぎする芸人ばかりになってしまった。
もう一度、笑いの世界に本格的な漫談をやる人間が出てこないか。松元ヒロぐらいか。まあ、テレビ向きじゃないからだめだろうな。