Ⅶ.男性アーティストのアプローチ
最後に、ここまで論じてきたような動きと創発しあった、優れた男性アーティストを数名挙げて本稿の結びとしたい。
まずは、プロデューサーのケンモチヒデフミ。
新生・水曜日のカンパネラはもちろんのこと、ばってん少女隊の「さがしもの」、戦慄かなの「Iceblink」、femme fatale「ジェットコースター」、iri「Roll」等の曲で、ジューク/フットワークからジャージークラブまでの華美なビートにさりげない押韻による歌唱を強引に接続させる離れ業をやってのけた。