今回のように、原作者が監督を務める場合は、「実力のある音響監督が補佐役につく場合がほとんど」(同)だそう。

「音響監督は、アニメ収録の舵取り役。しかし、今作の制作を手掛けた東映アニメーションは、基本的にどのアニメ作品にも音響監督がつかず、監督がそのまま音響監督の仕事も担当する極めて特殊な体制をとっているんです。『THE FIRST SLAM DUNK』は、音響監修こそいたものの、音響監督が不在であり、これもまた、ここまで時間がかかった要因の一つといえるでしょう」(同)

 とはいえ、下馬評を覆して大ヒットしているため、キャストやスタッフ陣はほっと胸をなで下ろしていることだろう。リピーターも続出しているだけに、まだまだ動員を伸ばしそうだ。