「収録に2年もかかっていると聞くと、『それだけこだわりをもって大切に作られた作品』と思う人も多いかもしれませんが、声優にとっては得がないのでは。『THE FIRST SLAM DUNK』も、どれだけ時間をかけたところで、映画1本のギャラしか入らないと考えると、たった2行のセリフに1日かけるなんて、出演者からするとストレスでしかないはず」(同)
なお、アニメ監督ではスタジオジブリの宮崎駿氏も、「一言のセリフに対する思い入れが強く、何度も出演者にリテイクさせることで知られている」(同)とか。ジブリ作品は俳優をメインキャラクターに起用するケースが多いため、声のみでの演技に慣れていない分、時間がかかってしまうのは致し方ないことなのかもしれない。
「しかし、『THE FIRST SLAM DUNK』のキャストは全員本職の声優なので、歴に違いはあれど、ある程度のスキルは持っている。アフレコに2年もの年月を要したのは、今作で初めてアニメ映画の監督を務めた井上氏の力量不足が影響しているのでは」(同)