その後、特典付きの前売り券の発売後に、声優陣がテレビアニメ版から一新されることが明らかになると、ネット上ではブーイングが続出。映画公式サイトで公開されているインタビューで、スタッフが「コミックで読んでいた時は“青春おバカな感じ”があった」「そもそも『SLAM DUNK』をあまり知らなかった」と話していたことも影響して、大炎上を巻き起こし、公開前は「大コケ」も懸念されていた。

 しかし、いざふたを開けてみると、公開初週の土日2日間で84万7,000人を動員し、興収12億9600万円を記録。12月3~4日の「全国映画動員ランキング」(興行通信社調べ)で初登場1位にランクインした。今月16日発表の同ランキング(1月13日~15日)でも7週連続1位をキープし、累計動員数567万人、興収82億7500万円を突破する大ヒット作になったのだ。

 ネット上では、「声優さんが変わってたけど、違和感なく楽しめた」「CGで再現された試合シーンがリアル」「カットされたシーンが多くて残念」「旧アニメのテイストを期待して見に行ったらガッカリした」と賛否両論あるが、そもそも原作が大人気コミックだけに、多くの人が劇場に足を運んだのだろう。

 なお、同映画で主人公・桜木花道役を務める声優・木村昴は、1月8日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出演した際、制作の裏側について言及。「声優人生でまったくやったことのないお芝居に挑戦してる。なるべく生々しい、実写映画に近いお芝居をしてる」と収録を回顧した。