1組目は「ひつじねいり」・・・【たこ焼きパーティー】

 ゲストで出演していた出川さんと同じマセキ芸能社所属の漫才師。結成3年目とのことだが、その前にコンビを組んでいたという経歴があり、その実力は3年目のそれとは違った。漫才師に重要な登場してすぐの空気作りと掴みのネタのわかりやすさで一気にお客さんを惹きこみ、そのまま本題へ。ツッコミの松村さんが大阪ということもあり、ネタの題材は「たこ焼きパーティー」。ボケの細田さんがたこ焼きにこだわりを持っていて、松村さんがたこ焼きはそういうものじゃないと訂正していくという至ってシンプルな漫才でとても笑いやすい。

 ただ「ひつじねいり」さんのネタはどうしてもシステム的にツッコミが目立ってしまい、ボケの細田さんの印象が残りづらい。ツッコミが目立つコンビはフリートークにおいてもボケが死に役になってしまうので、今後の展開を考えると、早急にネタのシステムを改善する必要あり。せっかくボケの細田さんも良いキャラをしているので、細田さんに注視させるボケを基本ベースにして、エッセンスとして松村さんが爆発するというのが理想的。

 技術的なことだが、ボケの細田さんは終始松村さんを見ながら漫才をしているので、出来るだけお客さんの方を見て漫才をし、松村さんが細田さんを見ながら漫才をやった方がボケが際立つのでオススメだ。あと本題に入る際に自分たちをおじさん扱いしているが、おじさんに見えないし、実際におじさんの年齢ではないので、お客さんの感覚とギャップが出来てしまう為、なるべく言わない方が良い。