10組目「元祖いちごちゃん」・・・「イルカショー」
可愛らしいコンビ名、そのコンビ名とは似つかわしくない厳つい見た目。そしてネタは異常に気持ちが悪い。どれをとってもインパクトが残る素晴らしいコンビである。ネタは漫才の形をとっているが、中身はコントに近いものなので、お二人の経歴を調べてみたのだが、基本的にはコントをメインとして活動しているようで、元々漫才をやっていた目線で見たときに違和感を感じたのは、コント師だからなのかもしれない。
どの辺りに違和感を感じたのか具体的に述べるとしよう。まずはネタのスタート時と本題に入ったときのキャラクターが全く違うこと。それすらもボケにしようと考えたのかもしれないが、特に笑いにもつながっていなかったので、変なあざとさが出ているように感じてしまった。
ネタの主軸がキワモノボケで、お二人のキャラクターも面白い感じで確立しているので、スタート時にわざわざ漫才っぽさを入れて漫才らしく見せたりせずに、登場から、スローテンポで出てきたり、出て来なかったり、違和感のあるボケを入れてキワモノ感を前面に出し、漫才風コントではなく、コントの延長上に漫才があるような形にした方が、お客さんも自然に入り込めて、キャラクターもぶれずに済むのではないだろうか。キャラクターが相当面白いだけに、ネタ中に起こるほんの少しのズレが悪目立ちしてしまう。