昨年末、ウエストランドの優勝で幕を閉じた『M-1グランプリ2022』(テレビ朝日・ABC系)。平均世帯視聴率が17.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と高視聴率を記録し、王者・ウエストランドが年末年始のテレビ番組に引っ張りだこになるなど、その影響力は半端ではありません。まさに年末の国民的人気行事になったと言っても過言ではないでしょう。

画像:『M-1グランプリ』ABCテレビ・テレビ朝日公式サイトより
画像:『M-1グランプリ』 公式サイトより
 この『M-1』を含め、芸歴10年以内のピン芸人を対象とした『R-1グランプリ』(フジテレビ・カンテレ系)、コントの王者を決める『キングオブコント』(TBS系)、女性芸人No.1を決める『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)がお笑い界の4大賞レースと言われています。

 これらの賞レースは、地上波のゴールデンタイムに決勝が放映され、チャンピオンになると多くのテレビ番組に出演し、成功のチャンスをつかむことができるもの。そんな中、近年この4大賞レースに割って入ろうとばかりに、いくつかの賞レース、しかも『M-1』出場資格を失ったベテラン向けのものが多く創設されています。